神様をめぐる冒険 その47
- 2019.12.14
- ストーリー
「ではね、高天原とはどこのことをいうのか?これに諸説ありまして。「古事記伝」でおなじみの、、、本居宣長。なんですが、ま、おなじみじゃないですか?教科書にも出てきたでしょ?彼は「天上説」を唱えておりました。逆にこれまた日本史の教科書でもおなじみの新井白石は常陸の国、今の茨城県の多賀郡にあったと、そのほかにも日本全国にさらには実は朝鮮半島にあったなどあまたの説があります。」
ここで学者は一息つく。
「私ね、歴史学者を名乗っておりますが、正確に言いますとね、歴史における言霊(コトダマ)。言葉が持つ本当の意味やエネルギーを特に研究しておりまして。高・天・原なんて言いますと、イメージ的にはどうでしょうか?天国っていうかね。見上げた夜空とかね。あ~、元々神話なんで場所なんてないっていう説もありますしね。」
「でも私の見解としましては、こうです。」
「我々が住む宇宙の誕生とともに出来上がった世界。我々が認識できる世界。つまり、3次元の世界。ということです。」
「次元の話を第一人者のツル先生の前でするのもおこがましいのですが、
<学者は後ろを軽く振り返り会釈をしてすぐにまた前を向く。>
もう少しだけお話しさせていただくとですね。」
高の字は読んで字のごとく、高さですね。どこまでも続く、それこそ宇宙の果てまで続く高さ。天は少し飛ばして、次は原。原っていう漢字も原っぱとか草原とかあと大海原なんて言うように、水平に果てしなく広がる様のことを言います。
我々が住む、認識できる3次元ですが、ものすごく簡単に言うと、0次元が点、1次元が線、2次元が面、そして3次元は立体、つまり、面に高さが加わったものが3次元と学校で習ったと思うんですね。
高と原でこの3次元を表しています。ではこの天とは何か?古代中国から伝わった天にはいろんな意味があるんですが、私は果てしなく広がる空間と解釈しているんですね。果てしなく広がる3次元の空間とでもいうか、この天の字が入ることで、逆に3次元の空間があるという意味も含んでいる。あるいは、我々の住む宇宙以外に宇宙があるということさえもこの漢字三文字の言霊が私には訴えかけてくるのです。
さらに我々の認識できるこの3次元っていう空間全てが高天原でもあり、見えない存在だけれども確かにいる神様とともに生きているとも、この3文字は語りかけてくるんですよね。
学者は一息つく。
と、このペースでお話ししますとですね、今回の主題からはどんどん離れていくか、ものすごくお時間がかかるか?のどちらかだと思いますので、少し先を急ぎますね。
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