神様をめぐる冒険 その6

神様をめぐる冒険 その6

あ~めんどくせ~

独り言の続き。

この1か月で起こったこと。

以前働いていたこともある自社の配送センターでは運送業者による取り付け騒ぎなんてこともあったらしい。それでなくても気の荒い運ちゃんや工事の業者さんが多かったのだが、このままではお金がもらえなくなるかもと、トラックいっぱいの金目の商品を積んで帰ってしまったらしい。張り紙ごときで躊躇するタイプでは無かったみたいだ。ここらあたりが僕らのようなサラリーマンとの違いらしい。ただ、その後、誰かが捕まったなんてことは聞かなかったので、事は穏便に収まったみたいだ。

あとは一回だけ、1年ほど前に退職していたK君から、良かったら自分が働いている会社に面接に来ないか?という電話があった。K君は6歳か7歳くらい年下で件の配送センター時代の同僚である。歳は離れていたが、妙に気が合うというか、 僕が今のお店に移動した後もちょくちょく呑みに行ったり、共通の趣味である釣りに行ったりしていた仲だ。当時すでに傾きかけた電気屋には見切りをつけて、彼は親だか、親戚だかのコネで置き薬の営業会社に就職した。その後、何度か電話がかかってきたが、どうやらそのコネとやらが強力だったらしく、入社して3か月で一営業所の所長になったと言っていた。とはいえ、コネで入ってきた若者がいきなり所長だから、周りの部下は全員年上のベテランばかりですごくやりにくい。おまけに、置き薬だけでは全然売り上げにならないので、健康食品・サプリの類をいかに売るかなんだけど、「所長なのに全然売れないってのも恰好がつかないし。いろいろ、たいへんなんですよね。」つとめて明るさを装って、そう話すK君。気を使ってなのか、プライドなのか、僕にサプリを薦めてくることは一度もなく。毎回電話の最後には「あんまりかっこよくないこんな僕でもお客さんのところに何度も通って仲良くなると、イッパツ出来たりするんですよ。今回は23歳のFカップの。。。」みたいな。うらやましくも、やや切ない話で終わるのだった。

今回のお誘いは大変ありがたいのですが、

「今は今後のことも考えたいんで、返事は少し待ってもらっていいですか?」

「貯金は全然ないけど、少ないながらも退職金すぐ出るみたいなんで。」

まるで、やんわりとお断りをいれる京都人のようだな。

2週前には今後に対する説明会があった。端的に言うと、会社はいったん倒産させる。我々は無職になるが、事業は公的資金を使って継続される。不採算店は閉鎖、本部など間接部門のスリム化など会社の規模は縮小されるが、希望者には再雇用の道がある。といったところだった。よくはわからないが以前倒産したS社に対しては行われなかった公的資金注入がなぜ今回行われるかといった説明はなかった。

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